アルミニウム品質向上のための設備・副資材を総合的に提供しています。
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2010.01.07
最新のGBF技術の開発について
GBF溶湯処理性能を高めるべく、当社は、そのトータルシステムの開発に取り組んでいます。 アルミニウム合金溶湯の脱ガス効率と介在物除去効果を最大限に発揮するためには、回転体の設計のみならず、処理槽との総合システムを開発する必要があります。
現在、国内外で種々の回転脱ガス装置がありますが、 基本技術をも網羅していない装置が多々あります。 そのために、脱ガス性能はある程度達成しているが、介在物除去が殆ど出来ない装置等があります。 当社は、これまでの技術蓄積を生かし、回転体の開発、処理槽の設計と総合システムとしての設計施工を行っています。 実際、処理される溶湯の量に応じて、回転体の選定と処理槽の設計が必要となります。
操業条件によっては、処理槽の加熱装置として水平に挿入された浸漬ヒーター方式を採用することも出来ます。(特許登録済)
開発の一例として、ここに水モデルの基本的な試験例をあげます。
[モデル1] 槽内の気泡分散が見られなく、インライン処理の場合、未処理の溶湯が下流へ流れ出る。 |
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[モデル2] 気泡分散が多少見られるが、シャフトが透けて見えるほど気泡密度(気泡数)が小さく、気泡(不活性ガス気泡)と水(とアルミ溶湯)との気液反応が十分に行われていない。その結果、脱ガス性能だけでなく、介在物除去効果も期待できない。 |
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[モデル3] 十分な気泡分散と気泡密度で、満足できる脱ガス、介在物除去をもたらす気液反応が行われる。この性能は、回転子の形状のみならず、処理槽を含んだ設計が必要で、処理槽のサイズに適した回転子のサイズも考慮されます。 |