アルミニウム品質向上のための設備・副資材を総合的に提供しています。

溶解

カバラル18S 〜スクラップ溶解用溶融フラックス

カバラル18Sはアルミニウム及びアルミニウム合金の細かなスクラップ(アルミ缶、箔、UBC等)を溶解する場合に被覆、酸化防止、酸化物除去(溶湯浄化作用)及び溶解歩留向上、スクラップの溶解速度の向上を行なう溶融性フラックス(Liquid Flux)です。
カバラル18Sは、低温溶融し処理時の分解発熱を行なわない安定した溶融層を形成し、大気から溶湯を遮断する安定した被覆層を形成し、酸化防止及び水素ガス吸収防止の役割を果たすとともに、溶湯浄化効果、溶解歩留改善効果、溶解速度向上効果が同時に達成できます。

利点

1.酸化物生成防止の被覆効果と酸化物の分解除去効果

溶湯表面に添加されたこのカバラル18Sは大気から溶湯を遮断する安定した被覆層を形成し、酸化防止及び水素ガス吸収防止の役割(covering)を果たすとともに、この上に投入される細かなスクラップの表面に腐着した油、水分その他から生じる酸化物を分解吸着し、フラックス層に移行させるという強力な清浄化作用を持っています。
ダライ粉や細かく粉砕したUBCスクラップ等の一般的な溶解方法は、アルミ溶湯の渦巻きを生成させその渦巻き中に投入される溶解が行なわれます。 しかしこの場合、溶解されたアルミニウム溶湯は非常に多くの窒化物系酸化物(非晶質Al-N-O系)が含まれ、アルミニウム溶湯は極端に流動性が悪化し、いわゆる“ゼリー状溶湯”が生成されアルミニウム溶湯品質としては、最悪の状態になります。そこで、カバラル18Sのスクラップとの同時添加で酸化物の生成を防止し、生成した酸化物を分離ドロス化することが必要になります。生成したドロスは除去し灰絞り処理に回します。

2.溶解歩留の向上

被覆効果による酸化物生成を防ぐため、当然 溶解歩留が向上します。この利点はコスト低減として非常に大きな利点となります。

3.溶解速度の向上

カバラル18Sの溶融塩は投入されたスクラップ表面を覆いスクラップ表面の浄化とともにスクラップとアルミニウム溶湯との表面張力を緩和し、スクラップが溶融アルミに濡れやすくなるため、溶解速度がスムーズに行なわれます。

表:坩堝でダライ粉を溶解した実験室でのデータ

ロータススクラップ溶解システムにカバラル18Sを用いた例

Copyright © Pyrotek Japan Co.,Ltd. All Right Reserved.